上海蘭蘭

中国で工場経営20年、マダム蘭子の日記。

工場再開のメド若干立たず。新型コロナウイルス編

あぁ、困った。

本当にこんなことになるなんて。。

誰が予想しただろうか。

本来ならば、旧正月明けの工場稼働は、2月3日からの筈だった。

あれよ、あれよと言う間にとんでもないことになっちゃって。。

政府の通達で、2月9日まではダメということになり、

それが、また、昨日の話では、外地の子が戻ってから、14日間家にじっとして、

問題ないとわかってから、働かせるように。。だと。。

2月9日の時点で、工場再開における諸処の条件というのがあり、

申請して政府のOKが出れば、工場操業となる。

比較的地元民が多い、事務所などは、行けるのかも知れないが、

我々のような繊維業は、

外地のワーカーが多い、弊社などは、多分、難しい。

ワーカーのマスクや、工場の消毒なども全て工場手配が必要。

政府は、あれもダメ、これもダメ。

お金も出さず、偉そうに漢字ばっかで指示するだけ。

ワーカー、何人おると思ってるねん。

マスク、今どこに売ってるねん。

一体何個必要だと思うてるねん。

ただでくれるんか。

工場から感染者出た場合は、工場に罰金。罰金好きな地方政府。

アホか。

 

ただ、実際、浙江省はかなり感染者が出てて、工場のあるあたりも封鎖に近い状態になっている。

うちのワーカーも戻ってこれないんじゃないかな。

危険地域に置いてきぼりされている旦那は、弱気になっていて、ウイチャットで

情けない事ばかり言ってくる。

旦那さんはかなり早い時点で、無策の政府と争うのも無理、工場操業に関して

2月は無理。3月から始動しよう。って言い出してた。

え!?      

2月頭だった工場操業が、3月頭に??

それ、ちょっと無理ちゃう?

とにかく、貴方(ワタシの事)まだ帰って来ない方がいいわ。

こっち、とても貴方(ワタシの事)みたいな外国人生活できる状況ではないから。 

 

やはり、武漢を封鎖して、人々の動きを止めていたけど、実際に、ワーカー達が

それぞれの仕事場に戻るために動き出すと、またウイルス拡散の心配がある。

 今、どこの街もそれを一番恐れている。

ワタシも最初は、3月からのスタートなんてと思っていたけれど、実際は、かなり現実味を帯びてきた。。

2月10日までからしか、工場スタート出来ないと言う事であれば、2月9日に戻ってきたワーカーは、自宅待機2Wで、2月25日くらいからしか働くことが出来ないと言うことになる。

もう色々考えても無駄。

下手すると、3月半ばまでずれ込んでしまう可能性だって十分に。。

 

とりあえず、ワタシは、しばらくこちらに滞在することに。

だって、ワタシ、日本の実家は、兵庫の山奥なので、武漢帰りではないけれど、

中国帰りというだけで、田舎の母が肩身の狭い思いをしそう。

JAL様にお電話し、帰りのチケットの日にち変更をお願いした。

しかも、この変更は手数料もなしで、何度でも変更できると言うことだった。

ありがたいことだ。

JAL様。ありがとうございます。

今は、月末の戻りにチケット変更したけれと、

この先の様子を見ながらまた、変更もできる。

 

我々の、もう一つの別の工場は不織布製造の工場なのであるが、こちらはコロナ特需で2月の初めから操業してる。

不織布が必要らしい。政府のお達しでこちらは大忙し。

不織布というのは、医療用に使用されることが多い。

もともとこの不織布工場は、アメリカ向けの医療用品を作る工場に出荷されることが多かった。

こちらの工場は、ほとんど機械仕事なので、人手は余り必要ない。

 

日本のお客様との間は、明日かまた、お話ししていかないといけないんだけど。

本当に迷惑かけるなぁ。

でも、今回の場合、しょうがない。 

2020年、もう終わったな。

正直、営業的には、そんな感じ。。

チャイナリスクってのを改めて思い知らされた今日この頃。。。

 

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 南通の某工場。

早めに操業して、経営者は刑務所に入れられちゃった。

2月の刑務所は寒くて厳しそう。

やっぱ、この際、日本の客様には頭下げまくって、状況説明した方がいいな。