上海蘭蘭

中国で工場経営20年、マダム蘭子の日記。

带款堤货---中国ビジネスの闇。

中国で、長く商売してる人であれば、この言葉は聞いたことがあるだろう。。

 

外注工場に出したオーダーが 何か品質などでトラブルことは、ままある。

ってか、めっちゃ、よくある。

明らかに工場側に非がある場合。

あらかじめ言っている、修正内容などが守られてない時。

約束した納期が、一方的に遅れてしまったり。。

オーダーを出した側と、外注工場では、オーダーを出した側に非ではないが、問題が

ある場合も無くはない。

例えば、結構よくあるのが、すでに生産が始まってからの修正。日本のお客様は、

時々、これがある。それが、そんなに、生産に影響しない場合、まだその部分が

生産に入っていない場合、対応できることに関しては可能な限りは対応する。

しかし、時々は、その部分は、生産が終わってしまっているので、もし、 後から後からコメントや修正が出てきた場合は、効率を重視する工場と揉めることになる。

比較的新規の工場だとそのような問題が起こりやすい。

 

ぐちゃぐちゃに揉めて、担当者の面子も潰れちゃって、そうなると出てくる言葉が、この,带款提货。。。

要は、お金、先に払えよ。さもなければ、製品、渡さないぞ。って意味。

我々の世界では、通常製品出荷後、検品工場に入れて、大体、1ヶ月後くらいで、製品に問題がなければ、加工賃を支払う。

もちろん、資材は、全てこちらが手配しているものだし、もし、相手がヘソ曲げて、

製品を渡さないぞってことになると、困るのは、こっち。。

今回は、南通に出したオーダーで、加工賃にして10万元(日本円でバクッと150万くらい)だったが、それをやられた。加工賃は10万元程度だが、資材全てをこちらで手配しているので、実質30万元くらい。

こちらは、日本のお客様と決めている製品納期が迫っているし。。。

もし ギリギリで引き渡しされて製品に問題あった場合、修理の時間も間に合わなくなる。。。。

結局、製品を早く渡してもらうために、加工賃全額を先払い。

製品を受け取り、自社で検品。。

修理をバンバンかけて ようやく出荷。

疲れる。

契約なんて言葉はないんか!

 

やれやれ。

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思い出したら、ムカつく。

優しいMIYAKEのケーキ。

癒されるわ。